occasionalのブログ

日々の暮らしのなかで、ちょっとうれしかったこと、あれっと思ったことなど

研究者と研究論文

有識者、評論家、学者、研究者


研究者の場合、あまり学者とは言わないような




英語で、visiting scholar という表現はよく使われますが、

この場合も、scholar を学者とは訳さず、「客員研究員」などとするケースが

多いのではないでしょうか。

学者という言葉はちょっと重いですよね。


しかし最近TVやネット動画等でお見かけする方々の中には、

肩書を、〇〇学者と称する例がままあるようです。


教授などの肩書は持たない研究者で、博士号を持っている場合は

A博士というように記載する例が前は多かったように思います。


また、本人自身としては、

研究者、研究職、researcher、大学教員などと表現することが多いのではないかしら。

学者とは言わないでしょう。





論文が少ないと研究状況がつかめないので


研究者にとって、自分の専門分野で発表している論文は非常に重要です。

その内容への評価、査読論文なのかどうか、発表しているジャーナルの評価、

引用された回数などなど。

論文発表こそ、研究者の核です。



学位論文はもちろんのこと、その後にどのような研究活動を展開して来たのか

今、どのような研究をしているのか、論文発表によって世に問うことができます。


もう何年も学術論文を出してない場合は、評論家としては辣腕かもしれませんが、

学者とは言えないのでは?


もし、その人物に学者としての知見を求めるのであれば、


〇〇大学を出ているから、

学位を持っているから


ではなく、できれば論文を読んでその知見を確認してから、

信頼する、しないを考えた方がいいと思います。


少なくとも学位論文あるいはその要旨は、通常公表されていますので、

読むことが出来ますが、

やはりここ数年くらいに発表されたものを読みたいところではあります。