春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山
持統天皇の歌
こんばんは。
お立ち寄り、ありがとうございます。
さて、私のニックネームである
ころもほすてふ
は、持統天皇(645~702)の歌にあやかったものです。
春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山
持統天皇
あまりにも有名な、そして本当にすばらしい歌です。
百人一首のなかで、いちばん好きな一首なので、
あやからせていただきました。
万葉集の原歌は少し違います
春過ぎて夏来る(きたる)らし白妙の衣ほしたり天の香具山
万葉集バージョンと、百人一首が微妙に異なる歌は、他にもあります。
さて、私、ころもほすてふとしましては、
春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山
がやはり好きです。
持統天皇は女性の天皇です
全体の音の流れも明るく、気持ちが晴れやかになる歌と私はいつも思っています。
百人一首はさすがにすばらしい作品の宝庫です
優れた歌を百首集めた『小倉百人一首』。
平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した公家で歌人の藤原定家(1162-1241)
により選ばれた秀歌撰です。
さきほど、私は持統天皇の掲歌がいちばん好きだ
と書きましたが、そのほかに私が好きな歌をすこし紹介させてくださいね。
世の中は常にもがもな渚漕ぐ海人の小舟の綱手かなしも 鎌倉右大臣
この歌も、とても響きと音の流れの良い作品で、私は大好きです。
ひなびた海辺で小舟を繰る漁師の姿が、しみじみと感じられます。
この作品の作者、鎌倉右大臣(1192-1219)は、鎌倉幕府の3代将軍・源実朝のことで、
初代将軍・源頼朝の次男であり、母は北条政子です。
若くして暗殺されました。
その事実と、この作品とが混ざり合って、ますますの思いが募ります。
村雨の露もまだ干ぬ槇の葉に霧立ちのぼる秋の夕暮れ 寂蓮法師
今でもこうした風景は、山のある所で見られますよね。
山間を立ち上る霧は、本当に美しく、幽玄です。
こうした霧の風景を見たとき、
私は思わず、口の中でぼそぼそと寂蓮法師のこの歌を唱えます。
寂蓮法師(1139年?- 1202年)は、俗名・藤原定長。
書家としても活躍されたようです。
ではでは。
今日もお読みくださって、どうもありがとうございました!
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