冬になると思う 中古毛皮の行方
毛皮の使用を中止するファッションブランドが多くなってきました
毛皮にするために飼育され、最終的には毛皮製品になる動物たち。
その存在が注目され、毛皮製品の生産に批判の目が向けられるようになって久しい。
もともとfur-free(リアル毛皮を扱わない)のブランドとして知られている
ステラ マッカートニーはもちろん、
プラダ、グッチ、マイケル・コース、アルマーニなど、
名だたるブランドの多くも、fur-freeに舵をきりました。
ここで気になるのは今までに市場に出された中古毛皮をどうするのかです
こうしたリアル毛皮をやめようという動きは、ここ10~20年ほどにおいて
きわめて活発になったもので、
その前は、冬が厳しい地域をはじめ各地で、毛皮は愛用されてきました。
日本では、毛皮のコートはそれほど多くないものの、
コートの袖口やネックなどに毛皮をあしらったり、
毛皮のマフラーや帽子、バッグなどは広く利用されてきました。
手入れさえきちんとしていれば、長持ちするこれらの毛皮製品を
今後はどうするのか?
2019年に禁止令が発効したサンフランシスコ市
大都市としては、サンフランシスコ市の毛皮禁止令がよく取り上げられます。
サンフランシスコ市では、新しく毛皮製品を作り、
流通させることはできなくなりました。
「店が2018年3月20日以前に仕入れた在庫の毛皮製品については、
2020年1月1日まで販売を可能とする」
とありますが、現時点(2024年1月30日)では、期限切れとなってだいぶ経ちます。
ただし、ヴィンテージおよび中古の毛皮の流通は規制していないようです。
ここが難しいところですね。
中古の毛皮を大切にしたいが、世間の視線が刺さる。
古い、たとえば親の代からの毛皮のストールをして、街に出たとします。
「これは最近買ったものじゃないんです。もう70年以上前のものなんです。
母の形見です」
と説明しながら歩くわけにもいきません。
では、今あるものをどうするのか?
この点はなかなか悩ましいです。
処分するのもかえって申し訳ない気もしますし、
さりとて大手を振って着用するというわけにもいかない・・
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