occasionalのブログ

日々の暮らしのなかで、ちょっとうれしかったこと、あれっと思ったことなど

着物って自分ひとりでは着られないの?

着物は綺麗だけど、自分一人では着にくいので









アメリカに暮らしていた頃、


ちょっとしたパーティに着物が着ていけたらいいな


と思うことがたびたびありました。




社交辞令もあって、向こうの人も着物はいいですねえと言いますし、


私の場合、たしかにドレスより着物のほうが、多少恰好がつくようにも思われるのです。




だけど簡単には着られない。


器用な人はともかく、私にとっては帯を結ぶのがむずかしい。


ワンピースの後ろのファスナーが上げにくいというのとは、


比べられない大変さです。




こんな事情をアメリカ人の友だちに話すと


「専門の人に着せてもらうの?」


と聞かれました。



多分この質問への答えは YesでもありNoでもあります。


着物にはいろいろ種類があって、


きわめてフォーマルなものは相当慣れていないと、


自分ひとりで着られる人は多くはないでしょう。


専門の人に着付けてもらうことになります。




しかし、普段着に近いものや浴衣は、


少し練習すれば着られるようになると思います。


ただし、私は自信ないです、帯結びが難しくて..


というのが正直な答えです。




他人が着るときに手伝って帯を結んであげることはできるんですけれど、


自分で自分の帯を結ぶのがむずかしい。





付け帯はどう?


付け帯(お太鼓部分が出来上がっているか、ほぼ出来上がっている)


も持っているんですが、


曲がったり、下すぎたり、ぐずぐずしてきたりで、


案外コツがいるように思います。


お太鼓部分と胴回り部分との整合性がすっきりしないなど、


付け帯といっても、そう簡単ではないんです。





祖母は着物を着ていた


しかし、思い起こせば、私の父方の祖母は明治生まれで、


亡くなるまで夏以外は着物を着ていました。


どういう風に着ていたのか覚えていないのですが、


誰かに手伝ってもらうこともなかったように思うのです。




祖母の家で撮った写真を見ますと、帯は半幅帯が多いのです。


後ろ姿がないのが残念ですが、


ひょいっとカルタ結びくらいにしていたのではないかしら。


それならなんとかできそうな気もするのです。






それにしても着物を着ている人を見なくなった


心情的には着物はいいなあと思っても、


日々の暮らしにマッチしなければ、やはりだんだんに着られなくなっていきます。




今日では、礼装(振袖や留袖)が着物を着る場合の主流になっているので、


ますます敷居が高く感じられます。


これらは多くの場合、とても素人ひとりでは着られないのが、残念です。




しかし、普段着くらいはなんとか自分で着られるように練習したいとは思うのです。